
大雨で川の水位が上がり、堤防ぎりぎりまで水が迫っている。そんなとき、川の近くへ確認に行くことは非常に危険です。水位は短時間で上がり、堤防を越える前でも道路や低地へ水が回ることがあります。
最優先は、川から離れ、早めに安全な場所へ避難することです。水位情報や避難情報を見ながら、暗くなる前・道路が冠水する前に動きます。
このページでは、対処を次の4つに分けて整理します。 「まず確認・確保すること」「絶対にやってはいけないこと」「相談・手続きの窓口」「日頃の備え」
まず確認・確保すること

川の氾濫が近いと感じたら、川を見に行かず、情報と避難準備に切り替えるのが最初です。
- 自治体の避難情報を確認する … 避難指示が出たら、危険な区域から安全な場所へ避難します。高齢者や子どもがいる場合は早めに動きます。
- 河川水位と雨量を見る … 国土交通省や自治体の河川カメラ・水位情報、気象庁の危険度分布などを確認します。
- 川から離れる方向へ避難する … 堤防沿い、橋、河川敷、低地を避け、浸水想定区域外や高い建物へ向かいます。
- 避難路を複数考える … 低い道路、アンダーパス、用水路沿いは早く冠水します。通れなくなる前提で代替ルートを決めます。
- 外が危険なら垂直避難する … すでに水が迫っている、夜間で足元が見えない、流れがある場合は、無理に遠くへ行かず建物の上階へ。
- 近所に声をかける … 避難に時間がかかる人がいる場合は、早い段階で共有します。ただし自分も危険に入らない範囲で行います。
絶対にやってはいけないこと

川の増水は見た目以上に危険です。水が濁ると深さや流れ、道路の境目が分からなくなります。
- 川や堤防へ見に行く … 足を滑らせる、堤防道路が崩れる、急に水が越える危険があります。
- 橋の上で撮影する … 橋は流木や増水の影響を受けやすく、避難路をふさぐ原因にもなります。
- 車で冠水道路へ入る … 低い水深でもエンジン停止や流される危険があります。アンダーパスは特に避けます。
- 避難指示を待ち続ける … 通信障害や発令の遅れもあり得ます。危険を感じたら自主的に避難します。
- ペットや荷物のために戻る … 戻る途中で道路が使えなくなることがあります。命を最優先にします。
相談・手続きの窓口

| 窓口 | 相談・手続きできること |
|---|---|
| 自治体の防災窓口 | 避難情報、避難所、要配慮者支援、罹災証明 |
| 119 | 水に閉じ込められた、救助が必要、けが人がいる場合 |
| 国土交通省 川の防災情報 | 河川水位、雨量、河川カメラ、氾濫危険情報 |
| 気象庁・自治体の気象情報 | 大雨・洪水警報、土砂災害警戒情報、危険度分布 |
| 警察・消防団 | 避難誘導、危険区域の情報、通行規制 |
| 保険会社・自治体 | 浸水後の写真記録、罹災証明、支援制度 |
- 避難後は、自治体や消防・警察の指示があるまで川沿いや自宅へ戻らないでください。
- 浸水後の片付け前には、被害状況を写真・動画で記録します。保険や罹災証明で必要になることがあります。
- 井戸水・水道・電気・ガスが影響を受ける場合があります。復旧情報を確認してから使います。
日頃の備え

- 洪水ハザードマップを確認する … 自宅・職場・学校の浸水深、避難所、避難方向を確認します。
- 川を渡らない避難ルートを作る … 橋が使えない場合を想定し、複数ルートを決めます。
- 水位情報をブックマークする … 国土交通省、自治体、気象庁のページをスマホに登録します。
- 避難開始の基準を決める … 警戒レベル、雨量、川の水位、家族の帰宅状況に応じた行動を決めます。
- 重要品を高い場所へ置く … 書類、薬、非常持ち出し袋、充電器、靴をすぐ持てる場所に置きます。
本ページは一般的な情報をまとめたものです。河川の危険度や避難先は地域ごとに異なります。必ず自治体、気象庁、国土交通省などの最新情報に従ってください。