
返済日が迫っているのにお金が足りない。督促の電話や通知が怖い。よく分からない契約にサインしてしまい、解約も返金もできないと言われている――。借金や詐欺的な契約が重なると、生活そのものが崩れていくように感じます。
けれども、借金問題や消費者トラブルは、早く相談するほど選択肢が残ります。新しい借入で穴を埋め続ける前に、「支払いを整理する → 証拠を残す → 公的窓口・法律相談につなぐ」という順番で動けば、生活再建への道を作れます。
このページでは、対処を次の4つに分けて整理します。 「まず確認・確保すること」「絶対にやってはいけないこと」「相談・手続きの窓口」「日頃の備え」
まず確認・確保すること

最初にやることは、「払えるかどうか」ではなく「全体像を見える化すること」です。焦って一部だけ返すより、借金・契約・収入・生活費を一枚に並べる方が、相談先で具体的に助けてもらいやすくなります。
- 借入と請求を一覧にする … 消費者金融、カードローン、クレジットカード、リボ払い、後払い、個人間借金、家賃・税金・公共料金の滞納を分けて書き出します。
「誰に」「いくら」「いつまでに」「利息や遅延損害金はいくらか」を控えます。 - 契約・請求・やり取りの証拠を保存する … 契約書、申込画面、メール、SMS、LINE、請求書、領収書、振込記録、相手の電話番号・口座情報を消さずに残します。詐欺が疑われる場合はスクリーンショットも保存します。
- 今月の生活維持費を分ける … 家賃、食費、電気・ガス・水道、通信、通院、子どもや家族に必要な支出を先に把握します。返済のために生活費を全部使い切らないこと。
- 支払いを止めるべきものを見極める … 判断に迷う場合は、弁護士・司法書士・消費生活センターに相談するまで追加送金を控えます。特に詐欺業者への追加入金は被害を広げます。
- 家族や信頼できる人に状況を共有する … ひとりで隠しているほど、闇金・詐欺・無理な借入に追い込まれやすくなります。責められるのが怖くても、相談同行を頼める人を一人作ります。
絶対にやってはいけないこと

追い詰められたときほど、目の前の督促や甘い言葉に反応してしまいます。「問題を先送りするための行動」は、ほとんどの場合さらに苦しくします。
- 返済のために新しい借金を重ねる … 借入で借入を返す状態は、利息と手数料で急速に悪化します。限界を感じたら「返す方法」より先に「整理する方法」を相談します。
- 闇金・給与ファクタリング・個人間融資に手を出す … SNSや掲示板の「即日融資」「ブラックOK」「給与を買い取る」は危険です。違法な高金利や脅迫的な取り立てにつながることがあります。
- 相手に言われるまま追加送金する … 「解約料を払えば返金する」「違約金を払わないと裁判にする」などと言われても、詐欺の可能性があります。支払う前に188や法律相談へ。
- 契約書・メッセージ・請求画面を消す … 恥ずかしさや怖さで消すと、返金交渉や被害届、クーリング・オフ、取消しの説明が難しくなります。
- 督促を完全に無視し続ける … 無視だけでは利息・遅延損害金・法的手続きが進むことがあります。払えないときほど、相談窓口を通して整理方針を作ります。
- 自分や家族を傷つける選択をする … 借金は法的に整理できます。命や安全より優先される返済はありません。危ないと思ったら、すぐ119・110、または身近な人に連絡してください。
相談・手続きの窓口

借金と詐欺契約は、「お金の相談」「法律の相談」「消費者トラブルの相談」を分けて使うと動きやすくなります。ひとつの窓口で解決しなくても、次につないでもらえます。
| 窓口 | 相談・手続きできること |
|---|---|
| 消費者ホットライン 188 | 詐欺的な契約、解約・返金、クーリング・オフ、悪質商法の相談。最寄りの消費生活センターにつながる |
| 法テラス(日本司法支援センター) | 借金、契約トラブル、自己破産・個人再生・任意整理などの法律相談、弁護士・司法書士費用の立替制度(要件あり) |
| 弁護士会・司法書士会の相談窓口 | 債務整理、過払い金、取り立て停止、訴訟・支払督促への対応 |
| 金融庁・自治体などの多重債務相談窓口 | 多重債務の整理、家計の立て直し、専門機関への紹介 |
| 警察相談専用電話 #9110 / 警察署 | 脅迫、詐欺、闇金、個人情報を使った恐喝、身の危険がある場合の相談。緊急時は110 |
| 市区町村の生活困窮者自立相談支援機関 | 生活費、住まい、仕事、家計改善、住居確保給付金などの相談 |
| 税・国保・年金・公共料金の窓口 | 滞納がある場合の分割納付、猶予、減免などの相談 |
- 債務整理には複数の方法があります。 主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」などがあり、収入・財産・借金の額・保証人の有無で向き不向きが変わります。自分だけで決めず、専門家に確認してください。
- クーリング・オフや取消しには期限があります。 訪問販売、電話勧誘、マルチ商法、エステ・学習塾など契約類型によって扱いが違います。契約書を持って、できるだけ早く188へ相談します。
- 取り立てが怖い場合も相談できます。 弁護士・司法書士が受任通知を出すと、貸金業者から本人への直接取り立てが止まる場合があります。闇金や脅迫は警察にも相談します。
- 住まい・食費が危ないときは、借金相談と生活相談を同時に。 生活困窮者自立相談支援機関や社会福祉協議会に、家計改善・一時的な資金・住居の相談ができます。
日頃の備え

借金や詐欺契約は、「知っていれば避けられた」「早く相談していれば小さくできた」というケースが多くあります。平時の備えは、未来の自分を守る保険です。
- 固定費と返済を毎月見える化する … 家賃、通信費、保険、サブスク、リボ払い、分割払いを一覧にし、手取り収入に対して無理がないか確認します。
- 契約前に「今日だけ」「今だけ」を疑う … その場で契約させる、家族に言うなと言う、解約できないと強調する、身分証や口座情報を急がせる相手は危険信号です。
- 重要書類をまとめて保管する … 契約書、ローン明細、カード利用明細、保証人関係、身分証の控え、相談記録をフォルダやクラウドに残します。
- リボ払い・後払いの残高を定期確認する … 月々の支払いが小さく見えても、残高と手数料が膨らみます。残高が減っていない支払いは早めに見直します。
- 相談先をスマホに登録しておく … 188、#9110、法テラス、自治体の生活相談窓口、家族・友人など、困ったときに押せる連絡先を用意します。
- 保証人・名義貸し・スマホ契約の代理購入は慎重に … 親しい人から頼まれても、自分の借金や責任になります。断る準備も生活防衛です。
本ページは一般的な情報をまとめたものです。制度の要件・期限・利用できる支援は変わることがあり、個別の事情によって対応も異なります。具体的な手続きは、消費生活センター、法テラス、弁護士・司法書士、自治体窓口などで必ずご確認ください。