
山道やキャンプ場の近くで熊に遭遇すると、驚いて走り出したくなります。しかし、急に逃げる、叫ぶ、近づくといった行動は熊を刺激し、追跡や攻撃につながることがあります。まず距離を保ち、落ち着いて熊から離れることが基本です。
この状況では、刺激しない・距離を取る・安全な場所から通報することが最優先です。子熊が見える場合は近くに親熊がいる可能性が高く、特に危険です。
このページでは、対処を次の4つに分けて整理します。 「まず確認・確保すること」「絶対にやってはいけないこと」「相談・手続きの窓口」「日頃の備え」
まず確認・確保すること

- まず立ち止まり、熊との距離、逃げ道、同行者の位置を確認します。
- 熊を刺激しないよう大声を出さず、背を向けずに、ゆっくり後退します。
- 子どもや同行者を近くに寄せ、単独で先に逃げたり、熊へ近づいたりしないようにします。
- 食べ物、飲み物、ゴミ、においの強い物は見せず、落とした物を取りに戻りません。
- 安全な建物、車、登山口などに移動できたら、場所、時刻、熊の頭数、進行方向を記録します。
- けが人がいる、熊が人里や施設周辺にいる、危険が迫っている場合は119または110へ連絡します。
絶対にやってはいけないこと

- 走って逃げる。
- 背を向けて一気に離れようとする。
- 近づいて撮影する、ライトを当て続ける。
- 食べ物を投げる、与える、置いていく。
- 子熊に近づく、親子連れの間に入る。
- 石や枝を投げるなど、むやみに攻撃する。
- 熊よけスプレーを風向きや距離を確認せずに使う。
相談・手続きの窓口

| 窓口 | 相談・手続きできること |
|---|---|
| 119 | けが、意識障害、滑落、救助が必要な場合 |
| 110 | 熊が人に近づいている、道路や住宅地に出ている、危険が切迫している場合 |
| 自治体・役場 | 出没情報の共有、防災無線、注意喚起、捕獲・追い払いの相談 |
| 警察・消防・山岳救助 | 登山中の遭難、同行者とはぐれた、危険区域から出られない場合 |
| 施設管理者・キャンプ場 | 利用者確認、避難誘導、場内放送、閉鎖判断 |
| 森林管理署・環境担当窓口 | 地域の出没情報、注意看板、登山道や林道の状況確認 |
通報するときは、遭遇場所、時刻、熊の大きさ、頭数、進行方向、けがの有無、周囲に人がいるかを落ち着いて伝えます。安全を確保できるまで、むやみに現場へ戻らないでください。
日頃の備え

- 出発前に自治体、警察、登山口、キャンプ場の熊出没情報を確認します。
- 熊鈴、笛、ラジオなどで人の存在を知らせます。見通しの悪い場所では特に早めに音を出します。
- 食料、ゴミ、調味料、歯みがき粉など、においの出る物は密閉して管理します。
- 早朝、夕方、沢沿い、藪、見通しの悪い曲がり角では単独行動を避けます。
- 熊よけスプレーを携行する場合は、使用可能な距離、風向き、取り出し方を事前に確認します。
- 登山計画、行き先、帰宅予定時刻を家族や同行者と共有しておきます。
本ページは一般的な情報をまとめたものです。熊への対応は地域、熊の種類、距離、地形、季節、子熊の有無で危険度が大きく変わります。必ず自治体、警察、消防、施設管理者などの指示に従ってください。