
山で熊やイノシシなどの野生動物に遭遇すると、驚いて走り出したくなります。しかし急な動きや接近は、相手を刺激して危険を高めます。距離を取り、落ち着いて離れることが基本です。 この状況では、自分の安全を確保し、動物を刺激せず、早く安全圏へ離れることが最優先です。
最初の10秒でやること / 絶対にやってはいけないこと / 助けを呼ぶ先 / 事前準備
最初の10秒でやること

- 走らず、急に近づかない - 背中を見せて逃げると追われることがあります。まず立ち止まり、相手との距離を確認します。
- 落ち着いた声で存在を知らせる - 熊の場合は、驚かせないように低く落ち着いた声で人間がいることを知らせます。
- ゆっくり後退する - 視線を外しすぎず、相手を刺激しない速度で後ろへ下がります。
- 子どもや同行者を静かに集める - 叫ばせたり走らせたりせず、まとまってゆっくり移動します。
- 退路を確認する - 崖、沢、急斜面、藪に追い込まれないよう、安全に離れられる方向を選びます。
絶対にやってはいけないこと

- 走って逃げない - 追跡本能を刺激し、転倒や滑落の危険も高まります。
- 写真を撮ろうとして近づかない - 距離を詰める行為は、威嚇や攻撃につながります。
- 餌を与えない - 人間の食べ物を覚えた動物は、次の遭遇でも人に近づきやすくなります。
- 子連れの動物に近づかない - 親が防衛行動を取る可能性があります。
- 石を投げたり大声で挑発したりしない - 追い払うつもりでも、相手を刺激することがあります。
助けを呼ぶ先

| 電話番号 | 連絡先 |
|---|---|
| 110 | 警察 |
| 119 | 消防・救急 |
| 自治体・役場 | 鳥獣被害、出没情報の連絡 |
| 山岳救助・登山届の緊急連絡先 | 登山中で動けない場合 |
- けが人がいる、動物が追ってくる、下山できない場合は迷わず110番または119番へ連絡します。
- 場所を伝えるため、登山道名、標識番号、地図アプリの現在地、近くの地形を確認します。
- 出没情報は、自治体や警察に共有すると次の被害防止につながります。
事前準備

- 出没情報を確認する - 登山前に自治体、警察、ビジターセンターの情報を確認します。
- 音で存在を知らせる - 熊鈴、ラジオ、会話などで人間の存在を知らせます。ただし音を出しても過信しないことが大切です。
- 食べ物のにおいを管理する - 食料やごみを密閉し、休憩場所に残さないようにします。
- 単独行動を避ける - 人気の少ない山域では、できるだけ複数人で行動します。
- 熊よけスプレーの扱いを確認する - 使う位置、風向き、噴射距離を事前に確認し、すぐ取り出せる場所に携帯します。
このページは一般的な行動指針です。野生動物への対応は地域、季節、動物の種類、距離で変わります。現地の自治体、警察、管理者の最新情報に従ってください。